2016年7月22日金曜日
釣り
祖母が勤めていた会社の保養所があった関係で、子どものころは年に1、2回、熱海に行っていた。
熱海に行くと必ずやっていたのは、スマートボール。ピンボールのようなゲームで、それだけが並んでいる遊技場があった。獲得した点に応じて、ぬいぐるみだとかの景品がもらえた。そういえば射的もあったな。
釣りもよくやった。今は人工の砂浜になってしまったが、その前は普通に桟橋がある港だったから、そこから釣り糸を垂らしてカワハギなどを釣っていた。
釣っていた、とは言うものの、釣り餌は自分でちぎって付けられなかった(ムカデのようなゴカイという生き物だ)。そして、釣れた魚は自分では怖くて触れなかった。何を間違ったかフグが釣れたときは、釣れた瞬間からぷっくぷくに膨れて怒っていたから、誰も触らなかった。
そんなことを思い出したのは、釣り堀を見たからだ。
これまでは電車の車窓から眺めることがもっぱらだった釣り堀が、今は職場の近くにある。釣りをやりたいと思ったらいつでもできる、そんな恵まれた環境に引っ越してきたわけだ。
頭をひねっても企画が出てこないときに、ちょっとここで釣り糸を垂らしてみたら、それまで思いつかなかった企画が、天の釣り糸から「これはあなたの企画ですか」と垂れてくるかもしれない。
それは蜘蛛の糸って話か。
いや、それも違うか。
2016年7月21日木曜日
25年。
『ど根性ガエル』の町田先生は「教師生活25年」が泣きの枕詞だった。僕は、教師生活を途中でやめてしまったから、憧れていた(笑)その言葉を使うことはできなくなった。
でも、気がついてみたら、社会人生活がすでにそれくらいになった。びっくりだ。
何にびっくりって、町田先生はもっと爺さんだと思っていた。
ところで今週から仕事場が変わった。自宅から3キロ、自転車で15分弱の永福町から、電車で30分の市ヶ谷に移った。
長い社会人生活で、電車で通勤した経験は2つ目の職場の2年間だけ。最初の7年は車だったし、今の職場ではずっと自転車だった。2つ目の職場を挫折したのは、どうにも通勤電車が我慢ならなかったからで、本当はそんな理由ではないのだが、ここではそういうことにしておく。
今回の電車での移動に、さて、どのくらい耐えられるのだろうか。
16年前の電車通勤と今とでは、社内での時間の過ごし方が変わった。Amazon Kindleで本は読み放題。ノイズキャンセリングイヤホンで、音楽は騒音に邪魔されずに楽しめるし、音声による英語学習もラクラク。
どれも自転車での移動では楽しめなかったことで、無駄な移動時間が増えたと思わずに、有効に活用することで、人生を無駄にしないようにしたい。
往復約1.5時間。睡眠時間を6時間とすると、1日の起床時間1割弱が移動時間になるわけで、つまり人生の1割がただの移動時間だとしたら、何もしないのは非常にもったいない。
せっかくなら、今までやらなかったことに時間を使ってみようと思う(本当はつり革で懸垂とかしてみたい)。
2016年3月6日日曜日
IN HOKKAIDO by Michael Kenna
渋谷西武でこの週末まで開催されていた、マイケル・ケンナの写真展を見てきた。そこで新発売の写真集「Forms of Japan」を見た。豪華な作りで、紙もいい。
買おうか迷った。
1 でも、1万3千円近くする(Amazonで調べたら9000円くらい)。
2 でも、その場で買えば、その日のサイン会でサインがもらえる。
掲載されている写真を見たら、いいと思った写真のほとんどは北海道で撮られたものだった。シンプルな造形を完ぺきに捉えた構図。美しい。
そこで、ふと思い出した。
「僕は彼の北海道の写真集を持っている」
家に帰って掘り出した。買って、一度見ただけで、袋に入れて保管したままだった。
でも、もらった思っていたサインが入っていない。前、銀座のギャラリーで写真集を買ったときに、サインをもらって握手をした記憶がある。ツーショットも撮った。
あのとき、僕はいったい何にサインをしてもらったんだろう。何か別の写真集を買ったのか。
そっちは未だに思い出せない。
ラベル:
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2015年10月25日日曜日
BABEL / 広川泰士写真集 BABEL -ORDINARY LANDSCAPES- by Yasushi Hirokawa
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| BABEL -ORDINARY LANDSCAPES- by Yasushi Hirokawa |
自然に挑み、自然に破れ、そしてまた自然に挑む。それは有史以来、ヒトが,繰り返してきたことだが、この『BABEL』には、その2000年代の出来事が、写真家の視点で記録されている。
映し出されているのは、創造と破壊の過程だ――山中に建設中の新東名高速や外環道の高架。津波や洪水で破壊された橋や家。震災などの理由で長く放置され、自然に侵食された道路や線路など。
空想の計画だった塔の名前から取った「バベル」という書名が象徴するように、完成形はほとんど姿を表さない(数少ない完成形を写した写真の中に墓地が含まれていることが、どこか意味深い)。
僕がこの写真集の購入に踏み切った理由は、首都高4号線と中央環状線をつなぐ西新宿ジャンクションの建設風景が含まれていたこと。近所でほんの10年前の出来事なのに、実はほとんど覚えていない。過去の記憶につながる糸を、自分の手元に残しておきたかった。
BABEL / 広川泰士写真集 (Amazon.co.jp)
Human has challenged the nature, defeated by it and challenged it again. It's what has been repeated since recorded history.
An interesting thing about this book is most of the photos depict the process of creation and demolition: expressway bridges under construction, bridges and houses destroyed by floods and tsunami, long-forgotten roads and railroad tracks since the big earthquake, and so on. As the book title, Babel represents, the photographer seldom point his camera to completed things. (One of the few exceptions is photos of graveyard. I'm just curious to know what it means.)
The reason I bought a copy of this photo book is it includes photos of West Shinjuku Junction of Shuto Expressway. It's located in my neighborhood and was build only 10 years ago, but I barely remember how it was constructed. I just wanted to have a thread connecting present with my past memories under my hand.
BABEL -ORDINARY LANDSCAPES- by Yasushi Hirokawa
2015年9月22日火曜日
蒼井 優 PHOTO BOOK / 回転テーブルはむつかしい。
以前、ポートレートの写真を撮るときに、打ち合わせで「食べているところの写真は外せない。エロいから」と言われた。なるほど。人間の根本に関わる行為はエロにつながるのか。そんなわけでこの写真集を手に取ってみた。
本の中で、蒼井優は台湾を訪れ、ひたすらかき氷を食べ続ける。どのかき氷も日本の夏を象徴すうる質素なあれとは違い、豪華でうまそう。そして、7年前の蒼井優はただひたすら「かわいい」。エロくない。参考にする本を間違えた…のかもしれない。
When I met a manager of a young female talent at a meeting for a portrait session, she told me that situations where the talent is eating something because such scenes often look erotic. I see. Fundamental activities to live should look that way.
So I got this book featuring Yu Aoi, one of the popular actresses in Japan. In this book, she keeps visiting Taiwan and eat shaved ice over and over. Shaved ice in that country look delicious. And Aoi kooks cute. There was no eroticism around here. The book was published in 2008 and the actress looked too young. That may be why ...
2015年8月22日土曜日
鈴木理策写真展 意識の流れ
鈴木理策さんの写真展が初台の東京オペラシティーで開催されているのを友人の投稿で見て、慌てて先週末に行ってきた。
前に写真集のことを書いたときにも触れたことだが、鈴木さんの「予定調和的な構図を作る前にシャッターを切る」という絵作りが好きなのだ。そして、この写真展ではそんな「何かを目にした瞬間」が大伸ばしの写真で体感できる。
「レンズの画角を知っているので、どこまで入るかというのはあらかじめわかります。そういう意味ではフレーミングしているかもしれませんが、ああ、いい風景だな、とか、いい光だなと思ったら、だいたいの場所にカメラを置いています。そこからカメラを動かしたりすると、これを入れたな、などということが画面にあらわれてしまうので、動かさない。こねくりまわさない。写真的な構図を考えない。考えないことを考えているんですよ(笑)。」(写真展インタビューより引用)
いいなあ。
シャッター音を出さず、ほかの来場者を写し込まなければ会場内は撮影自由というのも、有料の企画展として面白い。せっかくだから、こうして1つの作品を写して、紹介してみた。
鈴木理策写真展「意識の流れ」
東京オペラシティー(東京・初台) 9月23日(水・祝)まで
http://www.operacity.jp/ag/exh178/
I went to a photo exhibition last week. Risaku Suzuki is one of my favorite photographers in Japan. I like his way of capturing things. He captures a moment before trying to frame it or make a composition as everyone feels comfortable with. I like his attitude towards the photography.
ラベル:
photo exhibition,
photography,
Tokyo Opera City,
レビュー,
写真,
写真展,
東京オペラシティー,
鈴木理策
場所:
日本, 初台駅(東京)
2015年6月14日日曜日
非常階段東京 by 佐藤信太郎
![]() |
| TOKYO TWILIGHT ZONE by SHINTARO SATO |
非常階段東京―TOKYO TWILIGHT ZONE
東京を写した写真集でお気に入りを一冊挙げるとしたら、最初に思いつくのがこの写真集だ。
非常階段から眺めた東京だけという、思いつきそうで思いつかない、わかりやすいコンセプトがいいのと、フィルムならではの静かな描写が心地よい。
首都高中央環状線の東側、荒川沿いを走っているときに見る都心側の風景が好きで、いつも高速の真ん中で車を停めて写真を撮りたい衝動に駆られることがある。この写真家の住んでいるエリアだからなのかもしれないが、その東京東部の風景が多いのも、この写真集を気に入っている理由のひとつだ。
これがあれば、高速で車を停めるという妄想を抑えることができる(笑)。
佐藤信太郎氏の写真は、氏のウェブサイトで見ることもできる(4年前に発表されたスカイツリーの記録写真集に収録された作品も見られる)。
http://sato-shintaro.com/
If I was asked to pick up my favorite photo books on Tokyo, I would suggest, TOKYO TWILIGHT ZONE by Shintaro Sato, without hesitation.
All the scenes depicted in the photos were captured from the emergency staircases. I just love its concept. It's so simple yet no other people had thought about it before. I also like the texture of the photos taken with film.
I love the view of the city center when driving along the Central Circular Route of Shuto Expressways in Tokyo. I always feel like I would pull over and capture the view from there. Maybe this photographer lives in the area, a lot of photos in this book contains the views in the same area. That's another reason I like this book.
With this, I don't have to pull over in the middle of the busy expressway lane myself.
You can look at some of his works at the photographer's website.
http://sato-shintaro.com/
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