2015年3月28日土曜日

BAY / SKY by JOEL MEYEROWITZ

BAY / SKY by JOEL MEYEROWITZ

僕が好きな写真家を1人挙げるとしたら、この人、ジョエル・メイロウィッツは欠かせない。そして、僕の原体験はこの「BAY / SKY」(イタリアのタスカニーや、ニューヨークの公園を記録した彼の写真集もいいけれど)。

この写真集には、南アフリカのケープコッドの海岸の、海と空の境目だけを延々と記録した写真が47枚掲載されている。

表紙のような美しい朝焼け(または夕焼けか)、潮が引いて遠浅の海岸が遠くまで見える昼間、嵐のような不穏な表情などなど、同じ海岸はまったく違った表情を見せる。ひとつとして同じではないから、何度見ても飽きることなく、また、見るたびに新しい発見がある。

考えてみれば、僕が買う写真集の多くは大判フィルムカメラで撮影されたものが多い(この「BAY / SKY」は、8X10という人の頭よりはるかに大きいカメラを使っている)。そして、定点を永遠と記録したものも好きらしい。そして、それを継続できる環境にいられることに憧れる。

ちなみにこの「BAY / SKY」は、僕が20年近く前に出合った写真集で、残念ながらすでに絶版。

2015年3月21日土曜日

haptic green by NARUKI OSHIMA

haptic green by NARUKI OSHIMA

最初にチラッと見たときはどこにでもある普通の森を写しているように見えた。手に取ってよく見ると、何か遠近感のおかしいどこにもない変わった森に見えた。

何でもひとつの風景を幾多にも分断し、焦点も様々に撮った写真を合成し一枚に仕上げているのだとか。見れば見るほど不思議で、その発想も不思議でうらやましい。

写真集では1枚の写真の細部から全体を数ページに分けてじっくり見せてくれる。実際は1.5~2メートル近くあるかなりの高解像写真らしいから、細部までじっくり見ることができるのは、ありがたい。

さらにこの写真、どこかの説明を読んだ受け売りなのだけれど、片目を閉じて見ると自然な奥行きが感じられる。昨日、本が届いたので、実際に試してみたら、ほんとうにそうだった。どういう原理なのか。狙ったのか、偶然の産物か。わからないけれど、もう、片目でしか見たくなくなった。